ofclayのこと 温泉・銭湯のこと

オブクレイの温浴効果のメカニズム

源泉温度についてはオブクレイは関係ありませんので、飛ばそうかとも思いましたが、違う観点でオブクレイと泉温について書きます。

ご自宅のお風呂で43℃のお湯って熱くないですか?
ましてや44℃なんてなかなか入れるものではありません。

しかし、温泉では45℃、46℃、鹿の湯さんは48℃が最高温度でしたが、入れてしまうんですね。
不思議だと思ったことはありませんか?

オブクレイにもご質問が届きます。
いつもと同じ温度でお湯を沸かすのですが、オブクレイを入れるとぬるくなってしまいます。どうしてでしょうか?
こんな内容です。

そうなんです敏感な方は「あれ?」と感じると思います。
湯温は変わりませんが、体感温度が違うのです。

原因は3つ考えられると思います。

ひとつには刺激です。
「さら湯は身の毒」といわれるように不純物が少ないことから、刺激を直接感じることにより熱さに感じます。

ふたつには熱の伝わりです。
アルカリ性の性質でもご説明したように、アルカリと皮脂が石けん効果を生み出すお話と同じように、各成分がお湯と皮膚の間に膜を作ります。この膜により熱の伝わり方が緩やかになります。

もうひとつはお湯の流動です。
さら湯に比べるとオブクレイを投入したお湯は粘性が発生します。この粘性がお湯の流動を鈍くすることにより、からだの周りの少し冷めたお湯が動きにくくなります。

このような原因から体感温度は1~2℃下がったように感じます。
したがって、いつもより熱めのお湯に入ることができたり、長く入ることができるため、体がより温まるわけです。

オブクレイ温浴効果の基本的なメカニズムをばらしてしまった・・・^_^;

しかも、成分が体に付着しているためラッピング効果を生み出します。

いつまでも湯冷めしないのは、いつもより温まった体の熱の、放熱を防ぎ、いつまでも閉じ込めておける働きがあるからです。

20140327

つづきは「低張泉はふやけやすく、高張泉は湯あたりしやすい

by ひらおか