入浴・入浴剤のこと

免疫、自律神経のバランスの乱れがアトピーを引き起こす

アトピーの意味そのものが「奇妙な・よくわからない」ということなので、原因も対処法も、きっとよく分からないのでしょう。

アレルギーを引き起こす発症因子も人それぞれです。
僕の場合は喘息は冷気、高湿度、動物の毛、埃などでした。
皮膚炎はやっぱり動物の毛、埃、そして洗濯洗剤にも影響されていました。

風呂ジェクトチームリーダー、若手のホープ安達君がまとめてくれた資料によると、アトピーを引き起こす原因は以下のように考えられるそうです。

(1)免疫、自律神経のバランスの乱れ
(2)腸の免疫力の低下
(3)皮膚のバリア機能の低下

病原体と戦う免疫力、 免疫細胞の主体は白血球。
白血球は顆粒球、リンパ球、マクロファージから構成されているそうです。
免疫細胞には役割分担があり、チームプレーで戦っています。
侵略者の敵を見つける者、敵襲来の情報を伝達する者、攻撃開始を命令する者、武器を作る者、攻撃する者、攻撃終了を告げる者、それらの者を元気づける者など、それぞれが独自の役割を持って、実に多彩な連携のもと敵をやっつけてくれているそうです。
このチームプレーが乱れると、適ではないものまで攻撃をしてしまったり、攻撃の終結ができなくなったりしてしまい、正常な皮膚を傷つけることがアトピーと考えられています。

そして、この白血球のコントロールをしているのが、自律神経。
自律神経には交感神経と、副交感神経があり、アクセルとブレーキの働きをします。
アトピーをひきおこしやすい体質は、副交感神経が異常亢進しやすい体質といえるそうです。
なので、副交感神経が優位になる夜に喘息の発作は出て、皮膚炎はかゆみを増すんですね。
そして眠れなくなり、ストレスとなりさらに悪化させる。
悪循環になるんです。

人間眠くなれば副交感神経が優位になるし、副交感神経が優位にならないと眠れません。
発作を鎮め、かゆみを抑えるためにはどうしたらいいの?

それには規則正しい生活で自律神経のバランスを保つことが大切なようです。
朝起きる時間、食事の時間、適度な運動、入浴の時間、就寝の時間。

入浴の注意としては皮膚表面が温まるとかゆみが増すので、温まり過ぎないようにぬるいお湯にお入りください。
僕の場合、冷たいくらいのお風呂に入っていた時もありました。
あわせて、自律神経のバランスを強制的に高めるための入浴法は、温冷交互浴です。
アトピーの場合は冷たいお風呂に、熱めのシャワーが良いのでは。
最後はしっかりからだを冷ましてから、お風呂からあがるとかゆみが抑えられていると思います。

20150610

明日は腸の免疫力の低下とアトピー性皮膚炎について考えてみます。

by ひらおか