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一巡り三臘(さんろう)の二十一浴

「湯治」について調べていました。
すると「一巡り三臘(さんろう)の二十一浴」という言葉を新潟県立文書館さまのホームページ「湯治の作法 ~江戸時代の『竹山日記』から~」に見つけました。

とっても素敵な言い回しだなと気になって調べてみました。
「臘」とは難しい漢字ですが「つなぎあわせる」という意味があるそうです。
なので、「一巡り7日を3回つなぎあわせて21日入浴する」という意味になるのでしょうね。

そもそも「湯治の作法」をこのように指南した人は誰だろうということにも気になり調べてみました。
江戸時代前期の儒学者。貝原益軒の『養生訓』には「日数は七日二十七日なるべし。これを俗に一廻(めぐり)二廻と云。」とあるそうです。
二十七日は「ふたなのか」の意味のようです。つまり七日と次の七日ということのようです。
また、江戸中期の医師。後藤艮山(ごとうこんざん)が一回り一週間(病根を抉り出す)二周り一週間(病根を除く)三回り一週間(体力の回復)の約三週間を1クールとする基本を提唱されたようです。

「湯治」についてはこの辺でおわりにして、
先日「ほったらかし温泉」に行ってきました。

ほったらかし温泉

湯治とはほど遠いのですが、日帰りで「日の出と富士山を眺望しながら温泉に入る」ことを目的に走っていきました。
到着したのは朝4時10分前。既に道路に車が並んでいました。
4時に駐車場が開門。続々と車が押し寄せ、あっという間に何十台という盛況ぶりです。
5時に温泉がオープン。
温泉に浸かりながらひたすら日の出を待ち続けました。
入った時は夜景がきれいに見渡せる感じでしたが、日の出の時刻に近づくにつれて雲がどんどん湧いてきて、残念ながらこの日は雲海を眺めながらの入浴となってしまいました。
ほったらかし温泉さまのホームページにはこんな素敵な富士山が紹介されていました。

またリベンジしたいと思います。

by ひらおか