温泉工学を専門とされていらっしゃる、国際温泉研究院代表の浜田眞之先生の講義の中にも興味深いお話がたくさんありました。
例えば、浴槽管理の面から宿泊収容人員数は計算できるとのこと。
浴槽面積×7人以下が1時間に入浴できる最適人員数ということでした。
また、浴槽内のお湯は1時間1ターン(1時間で全てのお湯が入れ替わる)が望ましいとされていますので、宿泊客が宿到着から食事までの時間が約2時間とすると、その倍、たいていは男女別々に湯船があるので、もうその倍ということになり、つまり
浴槽の面積×7×2×2以下がそのお宿の宿泊最適人数ということになると計算されるそうです。
これからは、お風呂の大きさと部屋数を比べてみて、最適な温泉を提供していただいているかを判断してみたいと思いました(^^)
もうひとつおまけに、1,500m掘り進むと温泉は出るというお話です。
100m掘り進むと地下熱は3℃づつ上昇するそうです。
1,500m進むと15×3=45℃ということになります。
地上気温が平均15℃とすると、45+15=60℃のお湯が出ることになり、湯船に汲み上げるときには最適な温度になると言うことでした。
ちなみに、1m掘削する費用は6~7万円とのこと、1,500mは竹下総理の「ふるさと創生一億円事業」と符合してしまったようです。
でもやっぱり、こんなに簡単には温泉には当たらないそうで、
①地質文献調査 ②空中(航空)写真判断 ③現地踏査 ④ガンマ線調査 ⑤CSAMT法調査などを行い掘り当てるそうです。
その他、講習会での勉強成果も踏まえて、今週はこのページを作っていました。
温泉や、入浴にまつわる「へっ」な情報
お暇な時にご覧下さい。
熱海ではもう一つとってもレトロな温泉をいただくことができました。
福島屋旅館さんです。
なんともしみじみとした佇まいに、情緒あふれる湯船、そして味わい深い脱衣籠。
温泉は当然、源泉100%かけ流しでした。
by ひらおか