湯の花のできるまで―青粘土敷きから栽培へ

重くねばっこい青粘土敷きは大変な重労働。かたまりを手で砕きながら、一定の厚さに敷きます。
表面が平らで、しかも固すぎず、柔らかすぎず、その締まり具合は永年の経験のみが頼り。
45℃を保つ小屋での仕事は難行苦行の連続です。

ヤングビーナス薬品工業所蔵別府八湯資料1

▲青粘土は20~30センチの厚さに敷き込むが、これも小屋ごとに微妙に異なる

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▲ねばっこい粘土を扱うのは、なかなか骨の折れる作業

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▲大きなものは手で砕く。狭い小屋内での作業は、その全てが手作業によるしかない

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▲足先に全神経を集中させて、締まり具合を点検する。勘と熟練がものをいう瞬間だ

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▲別棟の小屋は、噴気の状況によってこんなに狭い

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▲立つことさえできないこの小さめの小屋では、手の感触のみが頼りとなる

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▲暗く蒸し暑い小屋で慎重に敷き詰められた青粘土。これが湯の花の土壌となる

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▲噴気が通って約1ヶ月。表面に霜柱のように湯の花が成育する

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▲夏場で40日以上、冬場では60~70日の時間をかけて湯の花は誕生する

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▲季節や湿度により、微妙に湯の花の状態は異なるが、エキス化の段階で完璧なものにブレンドされる

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▲いよいよ収穫である

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▲コテで表面をかきとって集める

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▲最終的にカマス詰めにされて、次の工程であるエキス精製工場へと運ばれる

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▲自然の条件をいかしつつ、古くからの技法が生きている湯の花小屋

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▲歴史と伝統のなかで、今日も黙々と湯の花作りは続けられている

 

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