噴気が生み出す“湯の花”

別府の明礬温泉は八湯の中でも最も地熱活動の強い地域です。
この地には温泉になる前の温泉ガス(主に硫気ガス)があちこちで噴出しています。
この噴気と明礬特有の青粘土(モンモリロナイトの一種)が作用する時、温泉成分の結晶“湯の花”が生まれるのです。

湯の花生成のメカニズム

噴気は溝から栗石、ワラ、粘土のなかを上昇するうちに冷えて液化し、水となります。同時に、噴気に含まれる硫化水素や亜硫酸ガスは酸化して硫酸となり、青粘土に含まれる鉄やアルミニウムと化合して硫酸塩をつくります。
その結晶が表面に析出したものが湯の花となります。こうして湯の花は40日以上の時間をかけ、徐々に形成されていくのです。
 

>> 湯の花小屋での湯の花製造技術が、国の重要無形民俗文化財に>>

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