次は「pH値」になります。
pHはピーエイチ(英語読み)、またはペーハー(ドイツ語読み)と読みます。
日本では1957年にpHのJISを制定する際に読みがピーエイチと定められています。
水素イオン濃度指数をあらわす値で、物質の酸性、アルカリ性の度合いを示す物理量です。
pH=7の場合に「中性」と呼ばれ、pHが小さくなればなるほど「酸性」が強く、逆にpHが大きくなればなるほど「アルカリ性」が強いということになります。
鉱泉分析法指針によると
酸性泉 | 3未満 |
弱酸性泉 | pH3以上6未満 |
中性泉 | pH6以上7.5未満 |
弱アルカリ性泉 | pH7.5以上8.5未満 |
アルカリ性泉 | pH8.5以上 |
上記のように分類されます。
鉱泉分析法指針による酸性(pH6未満)のお湯の特長
殺菌力があるため、皮膚病等に良いとされています。
酸性が強くなると、刺激が強く肌の弱い人は入浴後に真水で体をしっかり洗い流すなどの配慮も必要です。
お湯の感触はギシギシした感じがします。
鉱泉分析法指針によるアルカリ性(pH7.5以上)のお湯の特長
油脂とアルカリをまぜると石鹸が出来ますが、同じようにアルカリ性の温泉に入ると、皮脂を構成する脂肪酸と反応し石鹸の状態を作り出します。石鹸になった脂肪酸は、他の汚れを洗い流す力となります。このふたつの働きでアルカリ性の温泉に入ると皮脂や汚れを落とし、肌がすべすべして美肌の湯・美人の湯と呼ばれたりしています。
お湯の感触は、まさにせっけん水のようにツルツル、もしくはヌルヌルした感じがします。
昨晩、テレビ朝日「奇跡の地球物語」で「別府温泉~世界が注目する泉質の秘密~」が放送されていました。
ご覧になられましたか?
『一般温泉』『沸騰泉』『噴気』温泉の噴き出し方は3種類あり、別府はその全ての噴き出し方が見られる珍しい温泉地。
という、ちょっと変わった切り口で別府のご紹介をしていただきました。
by ひらおか