その通りだと大きく頷きながら読んでいます。
とっても興味深い内容だと思います。
モチベーション1.0
生理的動因により行動する。生き残るために行動する。
モチベーション2.0
アメとムチのような外発的動機付けで行動する。
モチベーション3.0
自分で人生を管理したい。新しいことを学び創造したい。世界に貢献したい。人間の内在する欲求をもとに行動する。
ホモ・エコノミクス(経済人種、富の最大化を目的とするロボット)=外発的なインセンティブによって経済活動を行う
ホモ・エコノミクス・マトゥルス(成熟した経済人種)=内発的欲求に基づき自ら経済行動を行う
人も生き残るために行動する動物ではあるが、人が集まり集団となったときに秩序を保つ必要が生まれ報酬と罰という行動を抑制する手段が生まれる。
報酬と罰という手段が生まれた時に、人間社会の中において支配するものと、されるものという立場が生まれたのだろう。
支配するものは支配されるものを無知にし、支配されるものは無責任な生き方の中に安住を求めるようになった。
人間社会はピラミッドの形態をとることが一般的である、人間の中に他人を支配したいという欲望があるからだろう。そんな支配者型の人間は往々にして、より上級な者に媚び諂うことによって、自分の地位を確立し、支配者の力を強め、自らも支配者側の人間となっていく。
ピラミッド構造の中ではモチベーション3.0型人間は生き難い。自立を求める生き方は、管理統治したい人間にとっては厄介者以外の何者でもない。組織から排除される対象となってしまう。
多くの管理職はまさにその名に相応しく、管理、監視をしたがる人が多いというより、管理、監視が出来る人が管理職となる。
管理、監視をする人間は経験が無いことが発生した場合、対応出来なくなるために、行動を規制、抑制する。したがって管理職の力量以上の組織にはなれない。現代社会の閉塞感はここから来ていると感じる。
子供の頃のガキ大将的なリーダー。組織の内側ばかりを見ている管理職ではなく、一緒に外に向かって我武者羅に活動できるリーダーがモチベーション3.0社会には必要とされるのであろう。でもこんな人間は今の企業の中では管理職にはなれない。と思った。
人間社会が上も下も無い同心円に広がる社会となったときにモチベーション3.0は実現され、人間として喜びを感じられる経済活動が実現できるのだろう。
by ひらおか