入浴死:実態調査へ…交通事故を超える死者数 厚労省毎日新聞 2012年04月28日 02時30分高齢者に多いとされる入浴中の死亡事故について、厚生労働省は初の全国的な実態調査を実施することを決めた。厚労省がん対策・健康増進課は「関係学会の要望などを踏まえ、年度内にも着手したい」としている。入浴中に死亡する人は、東京都など一部地域の調査や死亡統計からの推計で年間約14,000人と、交通事故の死者数(昨年4,612人)を大幅に上回ると見られるが、実態は分かっていない。東京都監察医務院などによる都内の調査や救急搬送患者の調査など、範囲を限定した研究はあるが、全国の事故を網羅した調査はなかった。入浴は日本特有の習慣のため、世界的なデータもない。入浴時の事故で多いのは、浴槽内で溺れるほか不整脈や心筋梗塞(こうそく)、くも膜下出血などを発症するケース。救急搬送される人の大半は高齢者で冬場に増加。脱衣所から寒い浴室に移動した際、急激な温度変化で心臓に負担がかかる「サーマル・ショック」が原因と考えられるケースが多いという。
上記の報道を受けて、お風呂文化伝道師としては、安全に入浴をお楽しみいただくための指針を打ち出さなければいけないと考えました。
今まで講習会に参加させていただいた、温泉ソムリエ協会さまと、日本健康開発財団温泉医科学研究所さまの講習内容を踏まえつつ、坂本竜馬風にまとめてみました。
題して「泉中八策」
一、食事の直後は入浴を控える事。飲酒後は危険!
一、家族にひと声かけてから入浴する事。
一、入浴前後にコップ1杯の水分補給を欠かさない事。
一、足元から徐々にかけ湯をして温度に体を慣らす事。
一、42度以上のあつ湯を避けてぬる湯に浸かる事。
一、首までどっぷり浸からずに半身浴を楽しむ事。
一、浴槽から上がる時は急に立ち上がらない事。
一、冬は脱衣所や浴室を暖める事。
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by ひらおか