「さなぶりの湯」という言葉があります。
さなぶりとは、「早苗饗」とか「早苗振り」と書くそうですが、
ともに、田植えが終了したことを神に感謝し、
田植えを手伝っていただいた方への感謝の饗応が語源とのこと。
全国的にみても少し遅い、尾張地方の田植えも終わり、
ちょうど今頃の湯治のことを言います。
別の言い方としては「泥落としの湯」とも言うそうです。
こちらからの語源として「砂なぶりの湯」という話も聞いたことがあるような気がします。
昔は農作業に合わせて湯治が行われていたようですが、
田植え前の湯、さなぶり湯、野上りの湯、一番草後の泥落しの湯、取り入れ前の湯、刈り入れ後の湯、稲揚げの湯などがあります。
そのほかには季節ごとの湯治、正月の湯、寒湯治、春湯治、丑湯治、盂蘭盆の湯、秋湯治、冬湯治。
冬至には柚子湯、端午の節句には菖蒲湯に入りました。
なんだか一年中湯治に行っていたみたいですね(^^)
それはさておき、我が家は農家でもないので、泥落としは必要ないのですが、
梅雨の合間の爽やかなこの週末。
長野県の渓谷温泉。
渋川沿いにある横谷渓谷。
最近はちょっとしたパワースポットとしても有名。
テレビでも何度も取り上げられています。
横谷温泉に行ってまいりました。
赤茶けた、まさに鉄の温泉「金泉」と、
炭酸ガスが含まれる「銀泉」があります。
川のせせらぎを聞きながら、ゆったり温泉に浸かってまいりました。
うちの温泉は「さなぶり」ではなく「さぶりの湯」です(^0^)/
by ひらおか