今日は写真から。この写真は何をしているところでしょう?
僕たちの本社がある岐阜県には、世界遺産の白川郷・五箇山の合掌造り集落がありますが、そうではありません。
これこそ、秘奥を極めた析出技法。
江戸時代からの先人の知恵と工夫が活かされた、「湯の花小屋」による天然ミネラルの結晶づくりです。
「青粘土」と「温泉噴気」が触れ合うことでミネラルは結晶化します。
それは自然な環境のかなでも、言うなれば勝手にでも出来上がるものです。
そこに先人たちは、ワラぶきの小屋を用いることでミネラルの結晶を安定的に、大量に析出する技法を生み出しました。
その技法と構造は江戸時代から数百年経た今でも、全く変わっていません。
ミネラルの結晶を栽培するために必要なのは、小屋内の温度と湿度を常に一定に保つこと。
ワラ小屋が作り出す天然のメカニズムは、現代の科学をもってしても真似することができないのです。
このワラぶきの小屋は、湯の花のゆりかご「湯の花小屋」と呼ばれています。
「湯の花小屋」はワラと竹で作られた巧妙な化学工場なのです。
小屋の中の熱気はまさにサウナ。1~2分も居れば全身汗まみれになります。
この中で夏は25日、冬は40日から50日の時間をかけてゆっくりと、ミネラルの結晶は厚さ数センチになるまで成長します。
小屋作りは「床づくり」、「小屋作り」、「粘土入れ」、「噴気の取り入れ」の工程からなります。
専門の職人6人の手で約2ヶ月間かかります。
それだけ苦労して作った小屋も、噴気の作用で寿命は長くて3年。そのたびに作り替えなければなりません。
別府明礬温泉の湯の花製造技術は、平成18年3月に国の重要無形民俗文化財に指定されています。
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by ひらおか