温泉・銭湯のこと 関東

那須湯本温泉「鹿の湯」で“湯道”を考える

1月に【硫酸塩華とは(オブクレイ解析)】の記事を書くために、那須高原に行ってきました。
那須湯本温泉の湯畑にはそれほど雪は積もっていませんでしたが、奥塩原新湯温泉はさすがにスキー場も近くあるようで雪がいっぱいでした。

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今日は、その那須湯本温泉の「鹿の湯」に行ってきたお話を少し。
ここの温泉も、温泉好きには一度は訪れたい有名な温泉ですよね。
僕もこの日は、朝8時のオープン30分前からスタンバイ。
係りの方が15分くらい前に開けてくださり、一番湯をいただきました。

男湯は41、42、43、44、46、48度(女湯には48度がないそうです)の6種類の浴槽が枡状に仕切られており、お好みの湯に浸かるという方式でした。
お湯の温度調節の仕方もすごく興味深いものでしたよ!

20140306_1鹿の湯公式ページからお借りしました

僕は、41から順番に46度の湯まで入り、44度で落ち着いていました。
すると、常連の先輩方7名ほどが48度の浴槽の周りに集まり、売店で購入された湯の花を溶かし、板で湯もみをしながら、湯を作り、マイ砂時計で計りながら湯に浸かるという所作を行っておられました。
結構勇気が要りましたが、先輩にお声を掛けさせていただき、先輩に見守られる中で、先輩が作り上げたいい湯加減のお湯をいただくことができました(*^^)v
やっぱり、ちょっと熱めでしたが、それでも湯がもまれ、やわらかないいお湯でした。ありがとうございました。

そんな話はどうでもいいのですが、鹿の湯にはお湯に入るときの作法があります。
無作法な僕はお湯に飛び込んでしまいましたが、ちゃんとされていらっしゃる方をたくさん見ました。
これは草津温泉の時間湯でも行われていますが「かぶり湯」と言います。
ひざをお湯のふちに近づけ、頭を下げ、お湯がはね出さないように静かにひしゃくで、大人は200回、子供は100回くらい、頭からお湯をかぶると言うものです。
お湯を頭からかぶることにより、血行を良くし、血液を頭部に集め、入浴時の、のぼせや貧血を防ぐことが目的です。
特に後頭部にかけると、ここには小脳があり体の温度調整をする機能があります。頭の血管を開くと同時に体の血管を開くことによって湯あたりやのぼせを防ぐと言います。
また、身体の毛穴を開いた状態に維持し、温泉入浴の効果が高まります。

20140306_2鹿の湯公式ページからお借りしました

日本には茶道や、華道、香道といった作法を学ぶ文化がありますが、湯道なんてものがあってもいいかも?と鹿の湯で思いました(*^^)v

鹿の湯情報

泉質:単純酸性硫黄温泉(硫化水素型) 酸性低張性高温泉 
住所:〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本181
電話:0287-76-3098
休日:年中無休
営業時間:AM8:00~PM6:00
入浴料金
○大人     400円
○小人(小学生) 300円
○幼児     無料

by ひらおか