学習帳

日本一社員がしあわせな会社

東京FMのTIME LINE(放送時間:19:00~19:54)という番組はご存知でしょうか?
僕は通勤途中など時間があるときに聞いています。
昨日、木曜日は伊藤洋一さんと今井広海さんがパーソナリティーを務めていらっしゃいました。
その中の特集で「『日本一労働時間が短い“超ホワイト企業”は利益率業界一!』山田昭男のリーダー学」の著者、天外伺朗さんをお迎えしての「日本一のホワイト企業に学ぶ、これからの日本企業のあり方」というお話がありました。

山田昭男さんはご存知の方も多いと思いますが、僕たちの本社もある岐阜県にある、日本を代表するホワイト企業といわれる電気設備資材メーカーの未来工業株式会社様の創業者さんです。
先月30日に亡くなられました。お悔やみ申し上げます。

ではなぜ、日本を代表するホワイト企業と言われるのか、
「ホウレンソウ禁止」
「指示命令禁止」
「社員を評価してはいけない」
「年功序列でいいんです」
「ノルマなんかいらない」
「売り上げ目標・事業計画もなし」
「休みが日本一多い、年間休日は約140日」
「労働時間も日本一短い、残業は原則禁止」
「定年は70歳」
それでも毎年、黒字で、利益率業界トップ!
というわけです。

故山田社長の名言「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)はいらん。ポパイにでも食わせておけ。」というのをお聞きしたことがあります。

ちょうど、百田尚樹さんの「海賊とよばれた男」を読み終えたところで、お話が重なり合いました。

僕も本当にその通りだと思います。
社長と社員の信頼関係があれば、タイムカードや出勤簿などいらないはずですし、労働争議も起きないと思います。
でも、これが出来るのはきっと創業者だけなんでしょね。
ある種、創業者と言うのはカリスマ性を帯びていますし、そこに集まる人達はそのカリスマ性に魅かれた集団なわけで、既に損得抜きの師弟のような関係が築かれているから、なにも必要としないはずなのです。

しかし、代が変わり関係が崩れた時にはやっぱり、ホウレンソウを求めるようになるのでしょう。
これはフラットな関係が崩れ、上下の関係が生まれたことを意味する典型的な現象だと思います。
ホウレンソウは誰が求めるかと言うと勘違いの上司と、寄生虫のようにホウレンソウさえしていれば仕事をしている気になっている人間だと思います。

ホウレンソウは義務でするものでもなければ、命令されてするものでもないと思います。

必要に駆られれば、自然発生的に行われる行為なはずですし、ホウレンソウが無いと憤怒されている上司の方は、頼られるに足らずと自覚された方がよろしいのでは?と言いたくなります。

僕の感覚は、いつも後輩を頼りたくなります。
だって若い人の方が仕事が出来る人が多いのですから仕方が無いと思いませんか。
だから後輩に対しては何でもかんでも、情報公開してはいけないこともホウレンソウをしてしまいます。
これは僕のペナルティーになるところだと思います。
反省はしますが、治りません。

また、僕は頼り切ったようなホウレンソウには逆切れします。
「一度よく考えて自分で回答を見つけてから相談しろ!」
でもこれは、先輩からよく注意されることですが、
「ひらおかは結論を持って相談するからだめだ!」と。

僕と田中のオブクレイですが、社内的には上司と部下という体裁になっています。
同志のはずが社内の体制に飲まれると、たまに田中が部下になるんです。
逆の立場なら僕もそうなるのかもしれません。
だからこれをなんとか解消したく、社長に毎年役職を入れ替えてほしいと進言したことがあるのですが、聞き入れてもらえませんでした。

「社員を評価してはいけない」
「年功序列でいいんです」
本当にそれでいいと思います。
ちょうど今、勤務効果の時期なので。
いい大人がそれほど年も変わらない人を査定する。あり得ない!
そんなにおまえは仕事ができるのか!と言いたくなります。自分自身に!
これも逆に部下が上司を査定する仕組みを会社に導入すると、会社がよくなるのでは?と考えます。
大阪で行われたり、国立大学に導入が検討されている、生徒による評価と査定によって教師の質の「向上」を狙う取り組みと同じです。

勤務考課がないと、やる気のある人のモチベーションが上がらないという人がいますが、僕は逆だといつも思います。
その思考の根拠はモチベーション3.0にも書かれていたと思います。
アメとムチで働かそうとする考えそのものが、既にフラット感の欠如だと思います。
そんな会社でいい仕事は絶対に生まれません。

今日書いたことは会社への不満じゃありませんよ。
一般論です?でもないか。
出来の悪い社員の勝手な私見です。
うちの会社は残業は基本的に無いし、休みは多いし、有給休暇は消化しないと怒られるし、なんと有給休暇は半日ずつ2日で取れるし、帰省のために金曜の午後、月曜の午前の半日使わせてもらえるし、きっとこんな超ホワイト企業はそうそうあるもんじゃないと思います。給料が安いことを除けば・・・(~_~)

何はともあれ、仲間で仕事をするということは難しいとこですね。

20140822

出光にガソリン入れに行こうっと!

by ひらおか