中国 温泉・銭湯のこと

猛毒も使い方によっては良薬となる

昨日、放射能泉は安全か?という肝心なことについて、何も触れることがなかったので、もう一度放射能泉について書いています。

温泉は全般として、非日常の状態に身を置くこと、つまり高温のお湯や、酸性のお湯、炭酸ガスが充満したお湯、成分が濃いお湯の中に浸かることにより、人間が本来持っている防衛本能を呼び覚まし、自然治癒力や免疫力を高める働きがあります。
放射能泉も同じことが言えます。
「薬も過ぎれば毒となる」という諺は、逆もまた真なりで、「毒薬変じて薬となる」です。
要は使い方です。

ちなみに放射能泉は入浴、飲用、吸入の三通りの利用のされかたがあります。
体内に入ったラドンは一定時間残りますが、ラドンの生物学的半減期は約40分程で、呼吸によって180分後にはほとんど排出されるとありました。

温泉治療に利用されている放射能泉は、自律神経の鎮静、ホルモンや代謝異常の調整、鎮痛、消炎作用などが見込めるそうです。
α線には神経細胞の酸素消費量を下げて鎮静化させる作用があるため、リウマチ、関節炎、筋肉痛、神経炎等の痛みを和らげる効果もあるそうです。

放射能泉は癌に効果があるのではとも言われています。
鳥取県の三朝温泉は、高濃度のラドンを含有することで知られていますが、三朝温泉の住民のガン死亡率は、全国平均や周辺よりも低いという成績が発表されています。

全国平均を1とすると、三朝温泉地域が0.54(男)、0.46(女)、周辺農村地域が0.85(男)、0.77(女)で、いずれも低いことがわかりました。

20141009

上の写真は2005年にお邪魔した時の三朝温泉「菩薩の湯」。
2010年3月にヒノキの浴槽にリニューアルされ、名前も「たまわりの湯」となったそうです。

放射能泉についてとっても詳しく解説されている「村杉ラジウム温泉ラボ」というページを見つけました。

by ひらおか