温泉・銭湯のこと 九州

別府八湯温泉道三段へ

3日目はゴールデンウィークど真ん中なので、ちょっとだけ観光気分で、山のほうの温泉を攻めてみることに。
初めは明礬温泉入口(ここはまだ鉄輪温泉)の神丘温泉。

神丘温泉 神丘温泉の浴室

以前は別府温泉保養ランドのような泥湯をされていたとのこと。
九州大学温泉治療学研究所の八田博士が、火傷などによく効くという評判を聞きつけて、広島の原爆被爆者たちの治療に利用したそうで、被爆治療に有効であることが実証されたため、神丘温泉の真向かいに「原爆被爆者別府温泉療養研究所」が建設されたそうです。
でも最近はいい泥が取れなくなりやめられてしまわれたそうです。残念ですね。

その後、堀田温泉へ。昨日の朝のお父さんが二番目にお気に入りの温泉です。

堀田温泉 堀田温泉の露天風呂

こちらの温泉は露天風呂が最高でした。
次は明礬温泉入口の照湯温泉。周りのロケーションが最高でした。

照湯温泉 照湯温泉から眺める景色

そして、明礬温泉の山の中、塚原高原火口乃泉へ足を伸ばしました。

塚原高原火口乃泉共同浴場 塚原高原火口乃泉の案内看板

塚原温泉は、標高約800メートル、噴気が立ち昇る伽藍岳(がらんだけ)1045メートルの中腹にあります。
塚原温泉には、平安時代の豪傑、源為朝(ためとも)の伝説が残っています。十二世紀、為朝が山で狩りをしていた時、傷ついた鹿が湯溜まりに浸かって、傷を癒すのを見て発見されたと伝えられています。

・酸性度の高さ 日本2位
・アルミニウムイオンの多さ 日本1位
・鉄イオン含有量の多さ 日本1位

日本三大薬湯のひとつとして、全国に知られています。【案内看板より】

以前に仕事でも2度ほど来ましたが、ここでは一度も入浴したことがなく。楽しみにしていました。
日本に数ある温泉の中で、酸性度ランキング第2位(ちなみに1位は秋田県の玉川温泉)鉄含有量第2位、そしてアルミニウム含有量は第1位ということです。
よほど濃い温泉なんですね。備え付けのコップがあったので味見をしてみましたが、やっぱり酸っぱかったです。
このまま、酸の衣をまとったままでは危険すぎると思い、陽だまり温泉花の湯さんへ。

陽だまり温泉花の湯の外観 陽だまり温泉花の湯の温泉ハウス
花の湯の温泉ハウス内部 花の湯の浴室

花の湯さんはフローリストくわばら様というお花屋さんが経営されていらっしゃいます。
お花の温室用のハウスを利用した家族風呂が8室。
一室1500円の貸し切りです。
部屋の名前はらん、ゆり、すみれ、かすみそう、ひまわり、たんぽぽ、ばら、あじさい、と花の名前になっていて、それぞれのお部屋に鉢植えの花が咲いていました。
見つかったら怒られそうですが5、6部屋のぞかせていただきましたが、どの部屋の花も奇麗でした。
僕はちなみに岩風呂が素敵だったのであじさいにしました。
建物が奇麗で、お店の人は親切で、設備も整っていて、家族連れには最高な温泉だと思います。
そして砂原温泉、上原温泉、祇園温泉、如意輪温泉をまわり終了。

砂原温泉
上原温泉 上原温泉の浴室
祇園温泉 祇園温泉の浴室
如意輪温泉は民家を抜けた所にありました。
分かりづらくて結構探してしまいました。
如意輪温泉

朝は観光気分などと浮かれていましたが、やっぱり一日が終わる頃には、ますます体調は最悪へ。
風邪なのか、初日に降った黄砂の仕業か鼻がつまる。
体がもうぼろぼろって感じです。
とは言うものの本日も9湯完投?(湯) 計27湯 三段を取得。

僕のように無謀にも一気に88湯回って名人をなろうという人の事を、「湯遍路」と温泉道実行委員会では名付けられたそうです。
そんな「湯遍路」さんを応援する歌までありました。

みんなで歌おう!湯遍路さん応援歌※1

    『湧くもの達』

      作:一遍上人ヶ浜と愉快な仲間たち
      歌:泉人泉女合唱団

 君の湯の道は 果てしなく熱い
 だのになぜ 歯をくいしばり
 君は行くのか 湯あたりするのに

 君のあのお湯は ここに湧いている
 だのになぜ なにを探して
 君は行くのか 地図も持たずに

 君の行く道は 名人へと続く
 空にまた 湯煙のぼり
 湯遍路たちは 歩きはじめる

 風呂にまた 湯が満ちる時
 湯遍路たちは 服を脱ぎ出す

※1 湯遍路さんとは、無謀にも表泉家八十八ヶ所を一週間程度の短期間に浴衣姿で歩いて巡る(一部バス利用可:温泉だけに)人を差す。この「湧くもの達」は、湯遍路さんを送り出す時、もしくは湯遍路さんにばったり出くわした時に大きな声で歌ってあげましょう。
ちなみに「若者たち」の替え歌です。

by ひらおか