シルバーウィークを利用して熊野古道にある日本最古の温泉と言われている「湯の峰温泉」に行って来ました。
ちなみに日本最古と言われる温泉は数多く存在するようですが。
途中、今年の7月3日にオープンしたばかりの世界遺産熊野本宮館に立ち寄りました。
何の下調べもせずに思いつきで行ってしまったので、このセンターで熊野古道についてお勉強をしてきました。
確かに車で走ってもすれ違うことも出来ないような狭い道と急勾配とぐにゃぐにゃ道と、人を近づけないようなそんな感じを受けました。
神が宿る神聖な場所として熊野詣が発展し、現代に遺産としての古道が残ったのも頷けるような気がしました。
本来なら古道を歩かなければ良さも分からないのでしょうが、今回は準備もなく行ってしまいましたので、次回に取っておくとして、ちょっと違和感を感じたことをそのまま書きたいと思います。
熊野本宮の周辺があまりにもきれいに整備されて、新しく作られた街という印象を強く感じたことです。
世界遺産に選ばれたと言うことは、自然であったり建造物であったりが歴史上文化的な価値があり、後世に保護し伝え残すべきものであると思いますが、あまりにも整備されすぎると何かが違うのではないかと感じてしまいます。
帰り道に迷い込んでしまった五條市の新町通(しんまちどおり)にも共通のことを感じました。江戸時代の街並みを残す努力をされていらっしゃるようですが、なんだか映画のセットにしか見えませんでした。
地元の愛知県犬山市でも犬山城下町の再生に取り組んでいますが、こちらもテーマパークのようで人が住む町とはちょっと違うような気がしてなりません。
確かに観光客が来てくださらなければ街が衰退してしまい、文化的な建物を維持管理していくことすら難しくなるため、観光スポットとして街を綺麗に整備することは必要とは感じますが、人工的になりすぎると押し売りのような、つくられた情緒となり、心から歴史ロマンを感じるものとは程遠いような気がしてしまいます。
by ひらおか