温泉・銭湯のこと

高温、長時間浴は危険!

昨日をつづき
この写真は前田先生の授業のときの写真です。

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何をしているところかといいますと、健康な学生さんに長時間温泉に入っていただき、体温上昇を調べたグラフだそうです。
30分後には38.5℃になり、これ以上は危険ということで終了。

解説によりますと湯温と同等になるまでは体温は上昇し続けるということでした。
人間も「茹でガエル」と同じになってしまうんですね。
入浴中うっかり寝てしまい、どんどん体温が上昇し熱中症、はたまた生存限界を超えたしまった、なんてことも起こり得るそうです。
入浴関連死1万7000人の中にはそんな方もいらっしゃるのかもしれません。
くれぐれも飲酒後の入浴はご注意を!

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そういえば別府八湯温泉道めぐりをしていたときに、湯あたりになったのは熱中症と同じ現象だったのかもしれません。
ちょっとやばかったかも(*_*;

ちなみに温浴効果の原理はこんな風に説明ができるそうです。

湯に浸かると皮膚表面から温められます。
  ↓
恒温動物のヒトは一定の温度を保とうと防御反応をとります。
  ↓
表面の温度を他の場所に移動させ一定の温度に保とうとします。
  ↓
血管内皮細胞のNO(一酸化窒素)の血管拡張作用が働きます。
  ↓
血液循環を高め皮膚表面の温度を体内に移動させるということだそうです。

ちゃんと温浴効果も化学的に説明ができるんですね。
ちなみに、炭酸ガスや硫化水素を含む温泉は、細胞から取り込まれたそれらを老廃物と勘違いして、より酸素や栄養を細胞に送れ!というサインが発生して、さらに血液循環が良くなるそうです。

by ひらおか