入浴の温熱効果a)疼痛緩和:知覚神経のうちC線維の疼痛閾値上昇
循環改善に伴う疼痛発痛物質の除去b)筋・関節拘縮の改善:筋腱軟部組織柔軟化、腰痛、肩こり、50肩など
c)血行促進効果:筋肉疲労回復、皮膚疾患改善など
d)免疫力増強作用:NK細胞活性(細胞性免疫)などの向上
e)タンパク修復機能:HSP70(細胞修復機能亢進)の上昇
ヒトは熱を受けると、元の体温にもどそうとする。
適度な刺激(熱)⇒今度刺激が来ても大丈夫なようにかまえる⇒免疫力が高まる。生体防御能力が高まる。
その防御反応として、免疫と細胞修復能力が高まる。
免疫の代表→NK細胞活性
NK細胞はおもに血液中に存在する、リンパ球に含まれる免疫細胞の一つで、生まれつき(ナチュラル)外的を殺傷する(キラー)能力を備えているため「ナチュラルキラー(NK)細胞」と呼ばれているそうです。
NK細胞活性が強いと、抵抗力が強い状態ということで、ウイルスが進入しても風邪をひきにくくなります。
30歳を過ぎると毎日数多くのガン細胞が体の中にできるそうですが、NK細胞が除去してくれているそうです。
低体温症の方がガンになりやすいということをお聞きしますが、入浴で体をあたためてNK細胞を活性化することは理にかなっているんですね。
NK細胞活性は入浴熱刺激後1~2日上昇し、その後4日くらいで低下してくるそうです。
細胞修復能力→HSP70細胞
熱ショックタンパク、ヒート ショック プロテイン(HSP)は、平常状態の細胞内に広く分布する蛋白質で、温熱、虚血、感染、放射線等の種々のストレスによって誘導され、蛋白の変性を抑制したり、変性した蛋白の修復を行っているそうです。
入浴が疲労後のリフレッシュや健康増進に役立つ理由のようです。
前田先生の講義はまだまだありました。だって、この二日間に書いたネタは、この表の「温熱効果」だけですから・・・。
またいつかどこかでご紹介したいと思います。
by ひらおか