桃の葉の入浴を調べていたら、古くから日本に伝わる季節風呂というものを見つけました。
端午の節句の菖蒲湯や冬至の柚子湯は有名ですが、月ごとにあるんですね。
1月 松湯
2月 大根湯
3月 蓬湯
4月 桜湯
5月 菖蒲湯
6月 どくだみ湯
7月 桃湯
8月 薄荷湯
9月 菊湯
10月 生姜湯
11月 みかん湯
12月 柚子湯
まだまだ寒い日が続きますので、大根湯と蓬湯をご紹介。
大根は干した大根の葉を使うそうです。
大根の葉には、ビタミンA、B1、C、E、カルシウム、鉄、ナトリウムなどのミネラル成分を含むと同時に、温泉成分にみられる塩化物や硫酸イオンなどの無機成分も多く、皮膚のたんぱく質と結合して膜をつくり、保温効果を高める働きがあるそうです。
これって薬用入浴剤オブクレイの保温効果と同じ仕組みだったりして・・。
民間療法として昔から冷え性や婦人病治療のために使われてきたようです。
蓬(よもぎ)は通称『万能薬草』といわれるほど薬効が高く、栄養価も高い薬草のようです。
お灸として利用されている「モグサ」は、蓬の葉の裏の繊毛を集めて乾燥させたものだったんですね。
蓬の香気は邪気を払うとされ、古くから魔よけに用いられたほか、入浴にも使われてきました。
蓬の葉の香りはストレス解消や安眠にもよいといわれています。
また、蓬湯は血行を促進させるため、肩こりや腰痛、神経痛などをやわらげる働きがあるようです。
よもぎの香りを想像していたら、草もちが食べたくなってきました。
蓬湯の風呂で、春を感じるのもいいかも知れませんね。
by ひらおか