河合薫さんの新・リーダー術 上司と部下の力学というコラムが日経ビジネスオンラインさんに連載されている。
先日『管理職って本当は何を”管理”するの?』という記事があった。
我々チーム・ゼロピーは以前は本当の意味で上下のないチームだった。
多少の年齢差があり、先輩、後輩ではあったが社内役職の昇格が同時期だったのである。
そして、二人はどちらかと言うと主義主張が強く、上司の指示に従わない不良社員であったとも思われる。(自己弁護すると、ただ単に従わなかったのではなく、指示への理解不足で意味を理解することが出来ず、指示されていることを深く追求していくと、ますます動けなくなっただけなのに~)
勝手なことばかりやる二人は、統制が取れた組織へ悪影響を及ぼす恐れあり。ということで隔離された。
二人でも組織となると会社としては上下の関係を築きたがる。
そして管理する側と管理される側などというヘンテコな関係となる。
もともと管理されるのが大嫌いな人間として、社内における管理の業務とはいったいなんなのか考えていた。
そして、このコラムに出会い。目から鱗だった。
私は、管理職の真の役目とは、”環境を管理する”ことだと思っている。人を管理するのではなく、環境を管理するのだ。
部下の意識を変えるのが上司の仕事ではないか、と思っている人もいるかもしれない。だが、人の気持ちなんて、そうそう他人が変えられるものじゃない。自分の気持ちだってなかなかコントロールできないのに、他人の気持ちなど、コントロールできるわけなどないのだ。
だが、環境なら変えられる。そして、環境が変われば、人間は必ず変わる動物なのだ。
たとえば、何をやってもチャンスのない職場で、どんなに「やる気を出せ」と上司に尻を叩かれてもやる気はでない。だが、頑張れば頑張っただけチャンスがある職場にいれば、上司に何も言われなくたって「やる気がでる」。
その通りだ、自分の責任で好きな仕事をやっていれば病気にはならない。
仕事をするなと言われても、勝手に食事中でも、風呂に入っているときでも、トイレに入っている時だって仕事のことばかり考えている。
好きな仕事がおもいっきり出来る環境を作っていける人間が、上司になれる資格があるのだと本気に思う。
by ひらおか