マーケティング脳 vs マネジメント脳 なぜ現場と経営層では話がかみ合わないのか?
アル・ライズ&ローラ・ライズ著 黒輪篤嗣訳
株式会社翔泳社発行
この本をある人から薦められて読ませていただきました。
とても興味深い内容でした。
僕たちがなぜ社内で浮いた存在になってしまうのか、ちょっと理解できた感じがします。
本の内容以外にも原因はいっぱいあるのでしょうが(~_~;)
マネージメント脳(左脳)とマーケティング脳(右脳)というかたちで分けられて、話が展開されていますが、脳の働く場所が違うという事は、そもそも同じ場所で仕事をしながら、同じものを見ているつもりになっているのに、まったく違う映像が映し出されているという事ですよね。
これでは話が噛み合うわけが無く、共通の課題に取り組んでいる実感が湧くわけが無いですよね。
とは言いながら、意見が対立する25のテーマについて考えると、
・マネジメントは「現実」に取り組む マーケティングは「認識」に取り組む
・マネジメントは商品に力を注ぐ マーケティングはブランドに力を注ぐ
・マネジメントはブランドを持とうとする マーケティングはカテゴリーを持とうとする
・マネジメントはよりよい商品を求める マーケティングはほかとはちがう商品を求める
・マネジメントはフルラインナップを好む マーケティングはラインナップを絞る
・マネジメントはブランドの拡大を図る マーケティングはブランドの縮小を図る
・マネジメントは”ファースト・ムーバー”を目指す マーケティングは”ファースト・マインダー”を目指す
・マネジメントは”ビッグバン”を期待する マーケティングはスロースタートを予想する
・マネジメントは市場の中央を狙う マーケティングは両極のどちらかを狙う
・マネジメントは顧客を一生、手放すまいとする マーケティングは顧客を短期間で手放すことをいとわない
・マネジメントは割引券とセールが大好き マーケティングはそれらが大嫌い
・マネジメントは絶えざるイノベーションに必死 マーケティングはひとつのイノベーションで満足
など、自分はマーケティング脳だと確信できることは、あまり無い様に感じるのですが、それはマーケターとしての力不足だからでしょうか(-_-メ)
by ひらおか