四方山話

ブランド力の違い?

今回、自家用の軽自動車を買い替えることになりました。

僕は車にうるさいわけではないのですが、「乗りたい車に乗りたい。」と思う人なんです。
一台はホンダのステップワゴンのフィールドデッキという車に乗っています。
10年以上乗っているので、走行距離は10万キロを突破していますが、まだまだ乗るつもりです。
この車も、インターネットで調べて宇都宮にあったものを、自走してわざわざとってきました。

軽自動車もマツダのキャロルを10年、現在はダイハツのミラジーノに10年乗っています。
次に欲しくなった車は、S社のワゴンタイプの4WDです。
愛知県と岐阜県の県境で生活しているので、当然見積もりは愛知Sさんと岐阜Sさんの両方でとります。
ほとんど差はありませんでした。

しかし、M社の同一車種は5万円以上値引き幅が大きかったのです。これにはびっくり。
両S社さん曰く「ブランド力が違いますので、こちらは値引きができません。」

EVSS.jpg確かに、この販売方法はよくわかります。
実は僕も20年以上前になりますがトヨペットで営業をしていました。
「マークⅡは、クレスタ、チェイサーと違い、値引きができません。」
「なぜ?」
「マークⅡをお乗りいただいているお客様が、つぎにお乗り替えされるときに、下取り値段が崩れないように、値引きを控えさせていただいております。」
マークⅡファンを守るために価格を維持していました。
これが定着するとブランド力になるのではないでしょうか。
実際、マークⅡからマークⅡへの買い替えはとても多かったです。
中には会社で昇進されたので、クラウンに買い替えられるお客様もいらっしゃいましたが、そんな時は「おめでとうございます。」と一緒に喜んであげればいいのです。だって、「いつかはクラウン」なんですから。

でもブランド力があるから値引きません?これはちょっと違うような気がします。

しかも、兄弟車と言ってもマークⅡ、クレスタ、チェイサーは形が全く違う車(女性には同じに見えるようですが)。
S車とM車は残念ながら全く同じなんです。
唯一の違いはS車にはM車にない色の設定があったのです(エンブレムも違いますが)。

S車のその色に乗りたくて値引き交渉をしたのですが、どうしても折り合いがつかず断念。
色の違いだけで2万円は出せませんから・・・。

先日も、N社の軽自動車を身内が買った時に、今回と同じようなケースがありました。
N社のMOはS社のMRと同じなんです。
N社としては主要販売車種は普通乗用車。軽は、普通乗用車を買われるご主人の奥様が乗られる、いわゆるセカンドカー。
先ずはセカンドカーを叩いて売ってでも、お客様を作りたい。そんな思いからか、今回と同じように、びっくりするくらいの値引き幅だったのです。

S社のネームバリューは、確かに力あると思います。
だから、M社もN社でさえもS社に軽自動車は委託製造をお願いしているのでしょうから。
でも、この方法はディーラー泣かせだと思いました。
少しくらい形を変えてあげればいいのに。と思ってしまいました。

by ひらおか